データ照合や集計作業に時間を奪われていませんか?
VLOOKUP関数は、「膨大なデータの中から必要な情報を自動で取り出す」ための、ビジネスパーソン必須の機能です。
社内システムエンジニアとして、日々一覧表の作成依頼や相談を受けますが、社員全員に使えるようになってほしい関数の一つです。
本記事で、機能詳細と使い方のコツまで分かりやすく解説しています。
1. VLOOKUPの機能と実務での利用場面
1-1. VLOOKUPでできること(簡単な機能の紹介)
✅ SpreadSheet で使えます! / ✅ Excel で使えます!
VLOOKUPは、別の表を参照して、この項目に対応する別の項目値を取得することができます。
- できること: 特定のキー(例:社員番号)を元に、別のデータセットから対応する値(例:部署名)を自動で抽出します。
1-2. 実務での利用場面事例
| 実務シーン | 解決したい課題 | VLOOKUPが取得する値 |
| 営業事務 | お客様コードの名前を取得したい。 | 別の顧客マスタの表を参照して、氏名を取得。 |
| 経理・在庫管理 | この商品の仕入れ価格を確認したい。 | 別の商品マスタの表を参照して、価格を取得。 |
| 人事・労務 | 社員IDから所属部署を確認したい。 | 別の社員名簿を参照して、所属部署名を取得。 |
💡 【先に結論】実はXLOOKUPがおすすめ
VLOOKUPは強力ですが、実はXLOOKUP関数の方がより簡単で高機能です。VLOOKUPには「左側の列が検索できない」という致命的な弱点があります。
✅ SpreadSheet で使えます! / 🟠 Excel でも使えます(※Office 365など新しいバージョン限定です)
XLOOKUPを利用できる環境でしたら、すぐにXLOOKUPに移行することをおすすめします。
[内部リンク準備中] 【XLOOKUP 使い方】VLOOKUPの弱点を克服する最強関数へ
2. VLOOKUP関数の具体的な使い方(構文説明)
2-1. VLOOKUPの構文
VLOOKUPの構文は、以下の4つの要素で構成されます。
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索の型)
| 要素 | 役割 | 入力する値の例 |
| 検索値 (search_key) | 何を探すか | A2 (社員IDが入力されたセル) |
| 範囲 (range) | どこを探すか | B:D (データが格納されている列) |
| 列番号 (index) | 何番目の値を取り出すか | 2 (範囲の左から2列目の値) |
| 検索の型 (is_sorted) | 一致方法 | FALSE (完全一致。基本的にこれを使用) |
3. VLOOKUPを習得し、残業を減らすための3つのコツ(※オリジナリティ)
3-1. 【SE直伝】コピペする前に「$マーク」で必ずロックする
- 解説: 範囲を選択したら、必ず**F4キーを押して$マーク(絶対参照)**を付けて固定することの重要性を解説します。
- [オリジナリティ] これをしないと、数式を下にコピーした瞬間にデータがズレてしまい、**「システムに怒られる」**レベルの間違いにつながることを強調します。
3-2. データエラーの9割は「見えないスペース」が原因
- 解説: VLOOKUPで
#N/Aエラーが出た際の、最も多い原因は検索値のセルに入った余計なスペースや半角/全角の不一致であることを伝えます。 - [オリジナリティ] 【裏技】 検索値の列を一度すべてコピーし、**「値のみ貼り付け」をした後、TRIM関数(空白除去)を使って整形してからVLOOKUPを使う、というSEならではの「前処理テクニック」**を教えます。
3-3. VLOOKUPが動かない時は「左端ルール」を疑う
- 解説: VLOOKUPが検索できるのは、指定した範囲の最も左側の列にある検索値のみであるという「左端ルール」を簡潔に解説します。
- [オリジナリティ] このルールが原因でVLOOKUPを諦める人が多いが、**「列を一時的に入れ替える」または「XLOOKUPに移行する」**というシンプルな解決策があることを伝え、諦めさせない姿勢を見せます。
💡 まとめと次のアクション
VLOOKUPをマスターしたことで、あなたのデータ照合作業は劇的に効率化されました。
次の目標は、SUMIFやXLOOKUPを使って、より複雑な集計・データ連携を自動化することです。
【次のステップへ】


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