VLOOKUP関数でデータ照合の基礎は身につきましたね。ここからが、あなたの業務効率をさらに上げる次のステップです!
VLOOKUPは非常に便利ですが、「左側の列を参照できない」「エラー処理が少し面倒」といった使い勝手の課題を感じたことはありませんか?
XLOOKUP関数は、そうしたVLOOKUPの「あと一歩」の課題を解消するために開発された新しい関数です。VLOOKUPを覚えたばかりのあなたこそ、すぐにこのXLOOKUPに慣れることで、日々のデータ検索作業のストレスを減らすことができます。
現場でよくあるミスを防ぐための視点を取り入れ、XLOOKUP導入で得られるメリットと、実務で安心して使えるための具体的な構文とコツを優しく解説します。
1. VLOOKUPの次のステップへ!XLOOKUPの機能と実務での利点
1-1. XLOOKUPでできること
✅ SpreadSheet で使えます! / 🟠 Excel でも使えます(※Office 365など新しいバージョン限定です)
- VLOOKUPの「苦手」を解消:
- 左右どちらも検索可能: 検索値の左右にある列の値も簡単に取り出せるようになります。
- エラー処理がとても簡単: 探す値が見つからないときのエラー処理が数式に組み込まれています。
- 挿入・削除に強い: 途中に列を追加したり削除したりしても、数式が自動で調整されるため、安心してファイルを扱えます。
1-2. 実務での利用場面事例
| 従来のVLOOKUPでの課題 | XLOOKUPでの解決 |
| 氏名(左)から社員ID(右)を探せなかった | 左右の検索を気にせず、必要な値を瞬時に取り出せるようになります。 |
検索値が見つからず #N/A エラーが出た | IFERROR を使わなくても、「該当データなし」と表示できるようになります。 |
2. XLOOKUP関数の具体的な使い方(構文説明)
2-1. XLOOKUPの基本構文
XLOOKUPは、VLOOKUPよりも直感的でシンプルな構造をしています。
$$=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲, [見つからない場合], [一致モード], [検索モード])$$
- ① 検索値 (lookup_value): 何を探すか(VLOOKUPと同じ)
- ② 検索範囲 (lookup_array): 検索値がある列を指定
- ③ 戻り範囲 (return_array): 取り出したい値がある列を指定
- ④ [見つからない場合] (if_not_found): 探す値がない時に表示したいテキスト(例:
"該当データなし")← エラー処理を関数に任せられる便利な機能です!
2-2. 初心者はこの3要素から始めましょう
XLOOKUPは、最初の3つの要素(検索値、検索範囲、戻り範囲)だけでも十分動作します。まずはこの3つで使ってみて、慣れてきたらオプション要素を追加していくのがおすすめです。
3. XLOOKUPを習得し、データ検索を確実にする3つのコツ
3-1. エラー処理は「見つからない場合」に頼る
- 解説: VLOOKUPで必要だった
IFERRORは不要です。4つ目の引数に"該当なし"や0を入れるだけで、数式をシンプルに保ったままエラー処理が完了します。 - [オリジナリティ] エラー処理を関数側に任せることで、数式が読みやすくなり、チームで資料を共有する際も安心して使えるようになります。
3-2. XLOOKUPで「最も近い値」を迷わず検索する
- 解説: XLOOKUPでは、一致モード(5つ目の引数)を使って、「完全に一致しなくても、それより小さい/大きい最も近い値」を検索できるテクニックを解説。
- [オリジナリティ] これはVLOOKUPの曖昧な検索より遥かに高精度で、「段階的な料金表」など、実務の複雑な検索に対応できる、頼もしい力を提供してくれます。
3-3. 複数列をまとめて取り出す「配列出力」の時短術
- 解説: XLOOKUPは、戻り範囲を複数列(例: 氏名と部署名の2列)で指定すると、数式一つで2つ以上の結果を同時に出力できる機能を解説。
- [オリジナリティ] この機能はVLOOKUPの比ではない時短効果があり、このテクニックを知っているだけで、「データ扱いに強い人」としての評価が自然と高まります。
💡 まとめと次のアクション
XLOOKUPを習得したことで、あなたのデータ検索スキルは大きく向上し、より複雑な業務に対応できるようになりました。
この勢いを活かして、次はXLOOKUPやSUMIFSを組み合わせ、「複数のファイル」から必要なデータを自動で取得・集計する仕組み作りに挑戦しましょう。
【次のステップへ】
- 【QUERY 使い方】SUMIFS/VLOOKUPを統合!データ集計・抽出を極める超速ガイド
- [内部リンク準備中] 【ARRAYFORMULA 使い方】数式のコピペを自動化する魔法の関数


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